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現場の思いを大切に コツコツと改善していく

生産事業部 宝福工場 菓子包装ライン長

青島 百花

現場の思いを大切に コツコツと改善していく

ビスコット、バターカステラやブラウニー。できあがったお菓子を、お客様が安心して食べていただけるよう、細心の注意をはらって包装するのが、青島百花さんの部署の仕事です。

「衛生面において、要となる仕事だと思います。事故は絶対に許されません。仕上がったお菓子の美しい状態を保ちつつ、異物の混入がないよう、さらに入れるべき付属品をきちんと確認しながら包装していかなければなりません」

変わるためには時間が必要

青島さんは入社してすぐにラスクの製造や管理に携わり、3年目でそのライン長に。より早く安全においしいものを作れるよう、改革を担っていました。

「大幅に工程を変えたり、人数配分を見直したりしながら、効率アップを目指していきました。改善していくのには時間がかかりましたが、コツコツと続けるうちに新しい方法を定着させることができたと思います」

その5年後には菓子包装を担う部署に異動し、そこでもライン長を務めることに。担当するお菓子は、バウムクーヘン以外の焼き菓子。治一郎ブランドを含めたヤタローが手がけるお菓子すべてです。

「たくさんの種類があるうえに、総勢で90名のスタッフが包装に携わっています。作業工程をしっかり考えてやりくりしなければなりません。納期に合わせて順序を変えたり、スタッフの人数の配分を考えたりして部署をまとめていきます」

周囲の意見を大切に改善する

ライン長の仕事としては、ラスクに続いて効率化を目指し、より良い包装のシステムを考え、いかに事故を減らすかという課題に取り組むことになります。今取り組んでいる方法が最適かを見直し、より効率よく進められる方法があったら取り入れていくようにしています。

「ただ、ラスクの時にも感じたのですが、それまでのやり方を変えるのは難しいことなんです。スタッフの方々にとっては、慣れている流れがありますから。特に包装は単純作業の繰り返しが続くだけに、それを変えるとなると細心の注意が必要になります」

例えば、お菓子をパックに詰めていく作業。その前後の流れを考え、お菓子を置く位置を右から左に変更すれば格段にスピードがアップするとなっても、慣れている右側の方がスムーズだという意見があがってきます。

「私もラスクの製造をやっていたので、気持ちはよく理解できます。やり方を変えるということは、イコールやりにくくなるということなので。それでも効率化を考えたら、変えていきたいし、変わっていかなければなりません。ですので、まずはスタッフの方々の意見を否定せずに受け入れることを大切にしています。そのうえで『一回でいいからやってみましょう』と伝えて進めています。それでもやっぱり慣れている方法に戻ってしまうこともあるので、とにかくコツコツ伝え続けるように。みんなで根気強くトライして、新しい方法がしっかり定着するようにしていきたいんです」

また、付属品の入れ忘れや異物混入などのチェックも大事な工程の一つ。この作業も、慣れていくとどうしてもミスにつながってしまうことがあります。

「焼き菓子は脱酸素剤を入れなくてはいけないのですが、以前は、それを忘れてしまうという事故が多くありました。検品はしているのですが、どうしても見逃しが出てくるんです。そこで、毎朝スタッフの方々に集まってもらって、声に出してチェックポイントを確認するようにしました。実際に私自身が検品作業をやって見せたり、『どこに注意すればいいのか?』と確認し合ったり。それを毎日繰り返していったら、事故が大幅に減ったんです」

流れ作業にならないよう、一つひとつの工程をしっかり意識することを徹底してきたというわけです。

人見知りだったから、できること

青島さんの話から、事故防止や効率化を考えた作業のためには、スタッフの方々とのコミュニケーションが大切だということが伝わってきます。

「できるだけ、スタッフ全員の意見を聞くようにしています。90名もいるので、難しいことではあるのですが……。いつも意見を伝えてくれる人もいれば、口にするのが苦手な人もいるので、私から積極的に話しかけるように心がけています。いろいろな角度からの意見を聞いて、改善点を考えられるようになりたいんです」と言うように、誰とでも分け隔てなく接する青島さんですが、以前は人見知りをすることも多かったと振り返ります。

「もともとは、人と話すのが苦手なタイプなんです。でもライン長になって、自分から話しかけなければ誰も意見を言ってくれないということに気がついて、まずは自分から変えるように意識しました。それに、人見知りだったからこそ、意見や悩みを言いにくい人の気持ちもわかります。自分から歩み寄ってスタッフの方々の思いに寄り添い、一緒に考えられるようにしたいと思っています」

そうして聞き取った意見に対してのフィードバックも大切にしていることのひとつ。改善できそうなことについてはより細かく話を聞くようにし、すぐに取りかかれない場合は、その理由を説明するようにしているそう。

「あとは、みんなが話しかけやすいように、感情の浮き沈みが出ないようにもしています。いつでもフラットでいられるように。私の機嫌が悪いと話しかけにくいだろうなと思うので」

効率化に向けて模索しながら、周りを気遣い、コミュニケーションを大切にする。そんな青島さんの支えは、何でしょうか?

「家族や友人からの『おいしかった』という感想です。それが何より嬉しいし、私のやりがいになっています」